信頼性と高速性を備えたPHP実行環境を実現するPHPアプリケーションサーバ「Zend Server 日本語版」を発表
ゼンド・ジャパン株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役:佐藤栄一)は、Webシステムに特化したスクリプト言語「PHP」の優れた実行環境を実現するPHPアプリケーションサーバ「Zend Server 日本語版」を発表、1月17日より販売を開始いたします。
■ 新製品「Zend Server 日本語版」について
Webシステムに特化したスクリプト言語「PHP」は、インターネット空間の幅広いシーンで採用されております。「Zend Server 日本語版」は、PHPによるWebアプリケーション環境を構築し、運用監視を強化するPHPアプリケーションサーバプロダクトです。
企業などが、本格的に使用するPHP実行環境を構築するには、検証などの事前準備と担当技術者の高度なスキルが要求されます。しかし、常にスキルの高い技術者を投入するには、大きなコストが必要です。大規模なWebシステムを大量に運営しているインターネット企業であれば容易なことです。しかし、多くの企業では、要員確保に苦慮しています。
「Zend Server 日本語版」は、信頼性が高く最適化されたPHP実行環境を構築するためのプロダクトです。「Zend Server 日本語版」が提供するPHP環境には、基礎的な高速化機能が搭載されており、標準のPHP環境と比較すると30%程度から最大300%(当社比)の高速化が実現します。さらにサーバ資源の効率化も実現しており、30%程度(当社比)のサーバ資源が節約できます。
「Zend Server 日本語版」は、利用者のニーズによって、2つのエディション( Standard Edition と Enterprise Edition )を用意しています。Standard Editionは、最小限の機能に抑えることにより、少ないコストでご利用いただけます。Enterprise Editionは、高度な機能を実装しており、運用監視などの基礎機能強化からZend Download Serverのような拡張機能実装まで幅広い機能を実装しています。
Zend Server Standard Edition 日本語版
・PHP基礎環境 (PHP 5.2 および 5.3 を提供しています)
– Zend Optimizer+
– Zend Debuger
– Zend Guard Loder
– Zend Data Cache
– Zend Server 管理GUI
・Zend Framework の導入
・Javaブリッジ
・Oracle Cient(データベースへの接続環境)
Zend Server Enterprise Edition 日本語版
・Standard Edition の全ての機能
・コードトレーシング
・モニタリング
・ジョブキュー
・ページキャッシュ
・Zend Download Server
・セッションクラスタリング(運用するには Zend Server Cluster Manager が必要です)
■ 搭載機能一覧
「Zend Server 日本語版」は、「Zend Core 日本語版」および「Zend Platform 日本語版」の後継製品として、これまでの導入実績をベースにユーザーのニーズを反映し、より高機能で柔軟性の高いPHP実行環境として以下の新機能と機能強化を行いました。
□ PHP実行環境
– PHP 5.3 への対応
最新のバージョンであるPHP 5.3に対応しました。PHP5.3は、NameSpaceの実装など言語仕様が強化され、サイクルガベージコレクションによるメモリ効率向上などの多くの改良点が成されています。
– Zend Optimizer+
PHPコードの最適化および翻訳済みPHPコードのキャッシングを実施します。この機能により、30%から350%の高速化を実現します。
– Zend Debuger
Zend Studio シリーズと連携し、PHPコードの実行状況を詳細に表示するための機能を提供します。
– Zend Guard Loder
Zend Guard によって暗号化(エンコード)したPHPを実行するための追加モジュールです。
□ Zend Data Cache
Webページの一部や変数の内容をデータとしてメモリ上に保持(キャッシュ)する機能を提供します。本機能は、専用APIとして提供されます。
□ Zend Framework
Zend Technologiesを中心として有名企業やPHPコミュニティにより作成されたPHPフレームワークを容易に導入します。
□ Oracle Cient(Linux環境のみ)
Oracleデータベースと接続するために必要なモジュールを実装しています。
□ コードトレーシング(Enterprise Edition実装機能)
PHPスクリプトの実行状況を詳細にレポートする機能です。例えば、PHPスクリプトの行単位のメモリ使用状況が把握できます。さらにZend Studioとの連携により、開発シーンでも活躍します。
□ Javaブリッジ
PHPよりJavaプログラムを呼出す際にJVMが重複起動されるのを抑止し、1つのJVMで実行することができます。
□ ジョブキュー(Enterprise Edition実装機能)
PHPスクリプトをスケジュールベースで実行する機能を提供します。PHPスクリプトを時刻や条件によって起動できます。
□ モニタリング(Enterprise Edition実装機能)
PHPの実行状況を監視し、あらかじめ設定した値を超えていないかチェックします。設定した値を超えた場合には、即時通報や詳細情報の収集を実施します。
□ ページキャッシュ(Enterprise Edition実装機能)
URLなどのリクエストごとに出力結果(Webページ)をキャッシュします。同様のリクエストがあった場合には、PHPスクリプトを実行せずにキャッシュを送信するため、大幅(当社比10倍から100倍)な高速化を実現します。
□ Zend Download Server(Enterprise Edition実装機能)
ファイルダウンロード処理をApacheからバイパスし、負荷を軽減します。Zend Download Serverは、複数セッションのダウンロードでもサーバに負担を掛けずに対応します。
□ セッションクラスタリング(Enterprise Edition実装機能:運用するには Zend Server Cluster Manager が必要です)
Zend Server Enterprise Editionを実装したサーバ間でセッション情報を共有しシームレスな処理を実現します。PHPコードには、特別な記述は必要ありません。1サーバで、セッション機能を使用するのと同様のPHPコードで、複数サーバ間のセッション共有が実現します。本機能を使用する場合には、別途Zend Server Cluster Manager が必要です。
□ クラウド環境への適合(Amazon EC2:英語版のみ)
Amazon EC2(Amazon Elastic Compute Cloud)で、Zend Serverをご利用いただくためのAMI(Amazon Machine Image)を用意しております。
■Windows対応版の提供に関して
・Zend Server 日本語版 のLinux対応版リリースに続き、Windows対応版のリリースも予定しており、日本語化の作業を実施しています。2011年第一四半期中のリリースを予定しております。
■Zend Platform 日本語版 新規販売終了に関して
「Zend Server 日本語版」は、「Zend Core 日本語版」および「Zend Platform 日本語版」の後継製品として、優れた機能を継承するとともに多くの新機能を搭載しています。
「Zend Server 日本語版」のリリースに伴い、「Zend Platform 日本語版」ならびに「Zend Core 日本語版」の新規販売を2011年3月末にて終了いたします。既にご利用いただいておりますお客様に関しましては、個別にご相談させていただき、「Zend Server 日本語版」への移行をお勧めいたします。
■価格 (税込)
・Zend Server Standard Edition 日本語版 年間ライセンス 147,000円
・Zend Server Enterprise Edition 日本語版 年間ライセンス 577,500円
・Zend Server SE->EE 日本語版 アップグレード 472,500円
■推奨環境
対応プラットフォーム
– Red Hat Enterprise Linux 5.x
– CentOS 5.x
– Oracle Enterprise Linux 5.x
– Fedora 11.x
■製品詳細ページ
http://www.zend.co.jp/product/zendserver.html
*Windows対応版は、2011年第一四半期中のリリースを予定しております。
※Zend、ゼンド、ゼンドのロゴマークは、ゼンド・ジャパン株式会社の商標または登録商標です。その他の記載された会社名および製品名などは、該当する各社の商標または登録商標です。